きのこと共に歩む札幌キノコの会

札幌キノコの会
札幌キノコの会のトップ >> 活動報告 >> 活動報告の詳細
活動報告の詳細
気になるキノコ「ヤコウタケ」
2020.06.25
闇夜に浮かぶ「ヤコウタケ」 

6/25(木) 西日本新聞

福岡市南部の油山で光るキノコ「ヤコウタケ」が緑色に淡く輝き、幻想的な光景を醸し出している。
「油山市民の森」職員でキノコに詳しい岩間杏美さん(26)によると、ヤコウタケは白色で高さ約1センチ。梅雨時期を中心に枯れ木などに生える。昼夜光っているが、理由は分かっていないという。

 油山には複数の光るキノコが自生するが、保全のため場所は公表していない。岩間さんは「菌類はとても小さいが、自然界の中で重要な役割を担う。これからも見守っていきたい」と話している。

ヤコウタケの画像はニュースの画像ではなく、他の画像を引用しました。

日本ではこれまでに10種類以上の発光するキノコが確認されており、そのうち肉眼で光が確認できるものはツキヨタケ、ヤコウタケ、アミヒカリタケ、シイノトモシビタケ、スズメタケ、エナシラッシタケ、ギンガタケ(仮称)、アリノトモシビタケ(仮称)など。ツキヨタケは夏の終わりから秋にかけて、ブナの倒木や枯れ木などに群生しているのが全国で見られます。それ以外のキノコは主に西日本や近畿以南の南日本に生息。特に東京都からはるか南の海上に浮かぶ八丈島は、8種類以上の発光キノコが確認されている貴重な場所として知られています。また、2016年は神戸市の六甲山でヤコウタケの出現が報告されるなど、普段は見かけない場所で稀に発光するキノコが見つかることもあります。
2015年の発表によると、これらのキノコの発光は多くのキノコに含まれている「ヒスピジン」という成分が、発光するキノコに特有の酵素に反応して起こることが判っています。しかし他の発光生物と同様に、発光するキノコが何のために光るのかはまだ解明されておらず、謎が多く残っています。



前の記事を見る次の記事を見る
札幌キノコの会のトップに戻る